Radeonグラボで仮想超解像度を試す
つい先週くらいまでメインPCのグラボはnvidiaのGTX1070だったのを今回は久しぶりのAMD製に換装。グラボというか映像の細かい設定ツールとしてAMD純正のRadeon Softwareなるものがあるので公式よりダウンロード。いろいろ触って試していると「仮想超解像度」という機能を発見したわけでして。なんかよくわかりませんが、例えばフルHD企画のモニタであってもWQHDや4Kなんかも仮想化できますよという機能のようです。そんなロマンあふれる機能を試さないわけにいかないので早速いくつかのPCゲームで試してみることにした。
今回の検証で使ったモニタは27型フルHDで、比較した解像度はネイティブのフルHDと仮想化WQHD、4Kの3つの設定です。また、添付画像はそれぞれゲーム中にスクショ取った物のサイズを65%に縮小したやつを使っています。もしかしたらこの圧縮が検証の邪魔になったかもですが、あえてスルーします。
サイバーパンク2077
上からフルHD、WQHD、4K
やはり画像を65%に縮小しているせいもあるのか、ぱっと見で今ひとつ違いが伝わりづらいなと。いえ、たしかにこの写真は元のサイズでも違いを感じにくい画像ではあったなと。ということでサイバーパンクでもういっぱつ。
サイバーパンク2077
上からフルHD、WQHD、4K
やっぱりわかりにくい。実際にゲームプレイ中はフルHDからWQHDに仮想化したときはややきめ細かい映像になったかな?とフワッと向上したように感じましたが、WQHDから4Kへの仮想化はあまり違いを感じることができず、ただただ処理が重くなったなという印象。
おそらくゲームによって影響の仕方は変わると思うので、とりあえず次はライフイズストレンジで試してみました。
ライフイズストレンジ
上からフルHD、WQHD、4K
ええ、やはりあまりわかりませんが、細かいディテールがはっきりと描画された感じでしょうか。女の子の背面右側の茶色の屋根みたいな部分、この溝の描画がはっきりしたのかなと。全体的に色合いもくっきりしてぼやけ具合がマシになっている感はありますね。元々あまり画質にとらわれないゲームデザインだと思うので影響は少ないのでしょうか。
次は元々美麗グラフィックながら超絶陰鬱なゲームで比較。
ヘルブレード
上からフルHD、WQHD、4K
これはどれもが若干立ち位置が変わってしまったので微妙判定ですが、キャラクターの表情あたりと全体的に画面のくっきり感を見ていただければ変化を感じれるかと。やはりきめ細かい画質になっているためか4Kが一番表情がはっきりしており、画質も全体的に鮮明になっていると思います。
次は古代ギリシャの映像を見てみようかと。
アサシンクリードオデッセイ
上からフルHD、WQHD、4K
今度は街並みを確認、アサクリをもういっぱつ
上からフルHD、WQHD、4K
仮想化とはいえ解像度が上がるほど画像が鮮明になり光と影の表現がはっきりする気がします。特に水たまりの光の描写や影の濃さ、あとは遠景にある建物やレンガがいかにしっかりボケずに見えるかどうか、そんなところでしょうか。
やはりといいますか、映像がリアルなゲームほどこの技術の恩恵を受けやすいのだろうなと思います。しっかり作り込まれたゲーム画像ほどそれを表現するスペックが問われるわけでして、そうすると単純にリアリティを追求した映像ってこの技術の影響を受けやすいと思います。
というわけでその証明として最後にアニメ調のゲーム「ダンガンロンパV3」で比較して締めたいと思います。このゲームの仮想化はWQHDが選べなかったため、フルHDと4Kのみの比較となります。
ダンガンロンパV3
上からフルHD、4K
思い切りこのゲームがいちばん差が出ましたね・・・。リアル志向の方が影響でかいのではという仮設は一瞬で崩れ去りました。
フルHDよりも4Kの方が格段に背面のキャラたちがはっきりと鮮明に映っており、おまけに人影まではっきりしてます。ただ微妙なのは、これについては単純に視界深度が調整されているだけじゃなかろうかと思ったりと・・・。
色々疑問は残りますが・・・実際にこの「仮想超解像度」を使って先述の高解像度設定でゲームプレイしてみて思ったのは、プレイ中に差を感じることがなかったなと。あれ、キレイかな?じゃあ一応やっておこう・・・そんな感じです。
そのわずかな差の為にこの機能を使うにあたっての「マシンパワーの消費」による影響で若干でもFPSに影響が出て遅延したりする、という現象を考えるならば、個人的には必要性がないと思った、という感想です。
ただかなり面白い機能でこういう物は好きなので、今後のさらなる機能最適化に期待です。
2021年5月11日